最近できた新興住宅地には、私の追っている楽しい透かしブロックはやっぱりちょっと期待できません。
しかし古い住宅地ならいいのかというとそういうわけでもない。
透かしブロックは通気性をよくするという実利面のほかに装飾の意味合いも大きいわけで、家周りの装飾(?)、ちょっとお洒落(?)を意識した雰囲気がある住宅地は良いですね。まあオシャレといっても平成のお洒落じゃなくて昭和のお洒落ですね。
昭和な感じ、風情っていうんですかね。
新しいブロック塀は化粧ブロックが優勢で、スタンダードブロック自体が少なくなっている中、主流の青海波以外にもいろんなデザインの透かしブロックを見るとわくわくします。
では扇形の様々な使用例を見ましょう。
↑下のほうに並ぶ大きく広げた扇または大きく剥いたミカン。@目黒区
↑ばんざいしている子供みたいでかわいい@府中市
↑これはすこーし線が細いすこーし繊細なタイプ。向こう側はお寺@横浜市
↑線が細くてツノが生えたタイプ。下のほうには曲線ひし形タイプもいる。
ゴミはきちんと捨てよう。@中野区
話はそれるが、ゴミ集積所の青いネットが街を席巻してからずいぶんたち、使用していない時のネットの片付け・収納はなかなか難しいらしい。
カラスは防げるのかもしれないが、青いネットが街のあちこちの道端にだらーんとあるのを見ると、美観的にはどうなんだろう、なんだかあんまり良いとは言えないなあ。と思う。上のケースは、透かしブロックにひもをかけ、竿をぶら下げてそこにネットを掛けるという工夫がなされている。ネットの掛け方はわりと大雑把。
↑ハーフサイズのブロックを、出っ張らして額縁のように正方形に囲んだ面を一つのユニットとして、その中で扇を「上・下・下・上」のリズムでレイアウトし、そのユニットを繰り返している。何気なく凝っている。@川越市
↑なんのポップアートだ。ブルーシートの青色が効いている。小さい木もいいアクセント。@高崎市
↑これはすごい。なかなかない、圧巻な物件。上の写真の、右奥のほうをもう一回正面から撮ったのが下の写真。こういう連続使いは現在では違法らしいので、貴重なんだろうと思う。石垣もとてもいい味出している。@高崎市
↑道の両脇に、左の手前が盃、右の手前と左の奥がミカンというふうに、種類の違う扇タイプの高い塀・オン石垣が延々と続く。人も車もネコも何もいなくて、異界に迷い込んだかのような不思議な雰囲気でした。@高崎市
高崎はけっこう豊作だったなー
↑坂道にそって、重厚感のある段々ブロック塀が続く。立派なコケの効果もあって、重みを感じる @相模原市
扇はひとまずこれくらいかな。