道を歩いていてグレー色がちらっとでも目に入ると、自然に「ブロック塀?」とそちらに目が行くようになっています。なっていますというかまあそういう癖がつきました。
そこでまず、それがスタンダードなコンクリートブロック塀であるかどうか確認し、化粧ブロックの場合は「ああ化粧ブロックね・・・」と静かにスルーします。
なんというか化粧ブロックは全体的に新しくてキレイな場合が多いので、味がない。スタンダード(昔ながらの)ブロックのほうが、断然風情があって味わい深いです。また透かしブロックの模様の種類が、実に多岐にわたる。
要するにそういう古いブロック塀が残っているということは、昔ながらの家並み、街並みが残されているということで、そのあたりの空間一帯がいい雰囲気になりますね。
透かしブロックで最も多くみられるのが青海波タイプで、あまりにも一般的でありふれているものだから「なんだ青海波か・・・」と思うことも多いんですけど、いやそんなこと言っちゃいけない。それは青海波に対して失礼だ。これは!おお!と思う青海波だってありますから。
↑タテ二つ向かい合わせ使いでお花模様。
ブロックのサイズって19㎝×39㎝なので、こういう風にタテ使いでぴったりくっつけちゃうと、ヨコ幅が38㎝になるわけで、そうすると上と下にあるブロックの幅より1㎝短くなっちゃうからつなぎ?を左右にプラス5㎜ずつ増やして調整してるんだろうか。@川越市
↑これもタテ向かい合わせ使い。
↑上と同じ場所。向こうの端っこの青いアジサイがきれいです@西多摩郡瑞穂町
↑ヨコ4つ組み合わせ例。下から薪か?なにかがはみ出ている@熊谷市
↑ヨコ逆向き2つ使い。出入り口につき駐車禁止@川越市
↑ヨコ合わせお花タイプ。これは少し線が細く、Rが小さめなすっきりした印象の青海波。@中野区
↑タテ合わせお花タイプ。@国分寺市
合わせ技にもいろいろあります。
↑一つおきに逆さ向きになっている。みんな同じ向きじゃいやだったのか。職人さんの遊び心?@川越市
↑真中らへんから左側がひし形もので右側が青海波。右下の一つだけ向きが上下逆さになっている。なぜだ。遊びごころなのか。
この写真を撮ってからほどなくして道路拡張のためにこのブロック塀は取り壊されてなくなってしまいました。残念@川越市
↑青海波が5つ並んで山の形になっている。これは何でしょうか。下に石垣がありすぐ後ろに小さいが立派な屋根が作られて、塀の中には何かつるべ井戸でもありそうな感じです。提供者のお友だち、ありがとうございました。@松本市
↑塀上部の屋根みたいなやつ、笠木というらしいですが、ウェーブ付きで格調高い。@相模原市
↑上の塀の続きだが、よく見ると、すごーくひっそりと、埋められちゃった青海波がある。@相模原市
↑これも埋められちゃった青海波。左の2つは埋められなくて済んだのにどうして右の4つだけが。@中野区 中野区は上の山が小さいこの青海波が多く見られました。
↑これも埋められてしまった青海波。透かしブロックなのに埋められてしまった。透かしブロックなのに。これは前の2つの例と違って埋めた材料(コンクリートなのか?砂みたい?)の色がグレーが濃くて、青海波の模様をくっきりと際立たせている。@高崎市
青海波についてまだもう1回いけるかな。つづき↓