透かしブロック in 山梨県中央市 その1

山梨県は中央市にやってまいりました。山梨県には、極めてユニークで他では見ることのできない感性の透かしブロックがありますね。山梨県内全域に見られるものもあり、山梨県の中でも限られたほんの狭い範囲だけでみられるものもあります。

↑そんなわけで中央市の一つ目は!亀甲ですね

↑メガネだ。六角形が2つで表面は平面的。左右の枠がないので横に並べるとその良さが活きるやつ。山梨は六角形が好きなようで、他にも色々種類がある。

↑これと同じ形で表面がふっくら盛り上がって立体的なのもある(けっこう複数の県でみられる)んだが、塀の裏側も見えてて裏側も平面的なので、これは両面平面だ。両面平面的なのを見たのは山梨だけだ。景色のはるか彼方が山だ。ここは甲府盆地なだけあってぐるり見渡すと360度どこも山だった気がする。関東平野在住の身としてはそれがとても新鮮だ。

↑最上段に、段付きのキラキラ、最下段にフトメなダイヤ。段付きで奥まっているキラキラは山梨の限定もの!また、ブロック塀の高さが変わるところに波型に欠けた形のブロックを置くのもこの地域ならではの手法。

↑段付きキラキラ。

↑さっきのとは違う塀ですよ!高さが違うけど透かしのレイアウトは同じなのできっと同じ人が施工したんだろう。ナミナミの笠木もいいね

↑あらっ今度は!最上段にクチビルダイヤ、最下段にスリーダイヤ!トランプみたいなダイヤの穴が三つ並んだスリーダイヤは意外に他にも静岡県, 岐阜県, 岡山県, 香川県などで確認されている。

↑クチビルダイヤは山梨モノ!ダイヤの内側がレリーフになっててクチビルっぽいのだ。枠にも段がついていて、凝っている。これは昭和町にあったやつ。

↑いいですねこういう、異種透かしブロックのコラボをする地域は豊かな透かしブロック文化を持つ地域だと思っている。

↑左のほうへずっとたどってくると、隣んちの塀だけどまた山梨モノがいた。この一画面に三種類いるすごい!

↑\▭\。山梨モノ。東京都奥多摩や神奈川県相模湖周辺にもいるが、そのあたりは山梨文化圏なんだろう。

↑おっでたこれだ!

↑山梨もの!これは甲州市で撮ったもの。◇の中に〇を入れこむという、そういうアイデアもあるのだな!斬新だ!感心した!ダイヤ分類にするか丸分類にするか迷った。これも横連続するといいやつ。

↑さっきの塀の、角を曲がっても続いています。ヘチマか何かのツルが旺盛にかぶさってていい感じです。夏ですね。

↑ずいぶんと高い塀だな!そして上のほうになぜか2つだけ!なんか電車の窓みたいだけどこれも山梨もの!

↑また山梨モノだ!次から次へと山梨モノだ!

↑亀甲の分類ですが左右に枠がないので横に連続すると活きるやつ。もともと真ん中の六角形が縦長ぽいけど、左右のブロックとのつなぎ目になぜか目地の厚みがないので、つなぎ目のところは菱形みたいになっちゃってる!

↑だから一番上の段が二段目以降とだんだんずれていってると思うのだ。余計なお世話だけど…

↑おお。松の形の穴ですね。波型にくりぬいたブロックを2つ合わせて松にしていると思う。これは松の横幅がブロック1個分とほぼ同じで、わりと穴の大きいタイプ。そしてワイヤーで松葉を表現してるぽいが松葉の中心にまんじゅうみたいなものがある。

↑上の2段でゆったりとジグザグしている松。塀が長く続いている。敷地が広大ということですね。ヒマワリの生命力が旺盛

↑何の都合か、ここを境にブロックの積み方と松の穴の形が変わった。真ん中から左側のが芋目地で右側のが破れ目地というらしいです。左側の松はちょっと幅が狭く、ワイヤーがない。

↑また別の塀ですが、松の穴の幅が狭く、これは松の穴の底面全体にモルタル?が敷いてあってワイヤーが生えている。松の形の穴の透かしブロックは山梨県と静岡県で確認されていて、静岡では一種類だけど山梨の方では数種類の松の形がある。山梨県ではなかなか独特の透かしブロック文化が展開されているようなのだ。

その2に続きます!

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