透かしブロック in 三重県鈴鹿市 その2
鈴鹿といえば鈴鹿ひろみです。NHK朝ドラ「あまちゃん」で薬師丸ひろ子さんが演じた重要登場人物ですが、鈴鹿市とは特に関係ないと思います。次に思いつくのは鈴鹿サーキットですが、とりあえずサーキットを思わせるものは一ミリも見当たらない、鈴鹿市駅近くをうろうろしてみました。
↑なんか楽しい塀です。リズム感がある。上のマスメスカシ横2倍角と下の縦4分割USBで縦の列を合わせてジグザグしている。こういう、異種透かしブロックでコラボしているのを見ると豊かなブロック文化が根付いた地域なのだなあ…と豊かな気持ちになる。
↑ん?このマスメスカシ横2倍角は奥まっているぞ!マスメスカシ横2倍角は東北地方からオーストラリアまで幅広い分布が確認されている。が「奥まり」は初めて見た!
↑次は最上段にカラクサ、下のほうにみやまのコラボ。この周辺の地域は異種コラボを積極的にやってくれてうれしい。このみやまは愛知、滋賀、福井で確認されている、「象」と名付けたやつだ。表面に丸みがついて下の山が大きめで安定感と重量感があるからだ。
↑このカラクサなんかを見ても、鈴鹿のブロックには愛知、岐阜、福井あたりのテイストを感じる。
↑出た!メガネみたいな連続のレイアウトすごい!このブロックを縦にして横一列に連続するやつは6年前に愛知県春日井市で初めて見て、たいそう驚いたものだ。鈴鹿市でまた見るとは。
↑大変な重厚感です。下から2段目は4分割USBの3つ並びが2つおきに配置されている。
↑寄ってみると、メガネの透かしの部分が几帳面にすべて埋められているのであった。
↑これは@愛知県清須市のもの。この透かしはもともと横だとこうなのだ。縦にして連続して並べると〇〇〇〇…メガネだ!と思っちゃうけど、これがあれになるなんてなかなか想像つかない。気づいたときは心底から驚いて「ええっっ⁈」思わず路上で声が出たほどだ。
↑さてこちらの門柱の脇には2つだけ縦になって、紋章のようにはまっていた。反対側の門柱の脇も同じようになってました。美しいですね。
↑いいなあこの塀も!このリズム感!上にみやま2つ、下にUSB1つが交互にジグザグになっている。
↑今度は井桁(ノーマル奥まり)とUSBのコラボだ!縦の列をそろえて一つおきになっている。
↑これは上にクサリ、下に井桁が横に連続している。この井桁は棒の表面に丸みがあり、枠ごと奥まっているやつで、出雲、高松、浜松でも見たものだ。なんだろうその分布。汚れがなくてきれいな塀だ。きっと新しいんだろう。
↑ちょっと待って笠木がかわいい!フリルみたいになっている!こういうのは初めて見た!
↑シンプルなホローブロックだ。西日が絶賛あたり中です。
↑おっ今度は、菱形っぽいクサリだ!楕円のクサリよりはちょっと珍しい。そんなに広くない範囲なのにずいぶんとバリエーションが豊富だな鈴鹿!これはUSBとコラボ。
↑駅近くの目立たないところに立つ「今井氏像」。何の人かな?とちょっと検索したら鈴鹿市のオフィシャルサイト文化振興部の「私のおすすめ『すずか百景』」にこの像の写真が出ていました。誰か鈴鹿市民が投稿したらしい。しかし人物の詳細については結局不明です。
↑今井氏の隣にいるのはここらでも定番の縦貫通井桁でした。これを見ると富山を思い出すな。
↑透かしています。中のお庭がよく見える。ホローブロックとUSBのコラボ。
↑その隣にはのぼりだまとUSBのコラボ。
↑鈴鹿市駅に戻りました。駅のホームに上がって、ホームからすぐ真下を見ています。手の届くくらいのところに、さっきもあった菱形っぽいクサリ。これで鈴鹿市とはお別れだ。
鈴鹿市を歩いてみて、透かしを単独で使わないで、ほとんどが2種類コラボしているなあと思いました。透かしのコラボは無限の組み合わせがあり、その広がりは豊かな透かしブロック文化に寄与するものであります!鈴鹿市よかった!風がとても冷たくて寒かったけど!