透かしブロック in 埼玉県行田市、羽生市
羽生市も行田市も埼玉県の北部、利根川を越えたら群馬県という位置にあります。ちなみに羽生市の公式サイトで「はにゅうの自慢」として利根川の舟運、田山花袋の小説「田舎教師」の舞台、ふるさとの味はいがまんじゅう、「ムジナモン」というキャラクターがいて毎年11月には世界キャラクターさみっとが開催される、などいろいろ紹介されていました。でもそんなことより透かしブロックです。
↑Xだ。大きい塀だが控えめに配置されているX。昔ながらの商店でしょうかね。
↑いぬに糞をさせないで下さい。ゴシック体で簡潔にお願いされています。透かしブロックはダブルワイ、熊谷を席巻しているあれです。羽生は熊谷の隣の隣だけど、ダブルワイがそんなに特にあふれている感じではなかった。上のほうは埋められちゃってるダブルワイ。
↑これは万年塀なので追っているスタンダードのコンクリートブロックとはちょっと違いますが…なんかニコニコしてかわいいですね。扇が三つあるんでしょうか。
↑またいた。ニコニコしている。こちらまで笑顔になる万年塀の透かし。万年塀の透かしは武田菱が圧倒的に多いと思うので、違うのを見つけるとうれしい。
↑おおおお平べったいヒノデだ。最上段と下から二段目に横一列に連続しちゃってますよ。なかなか良い。
↑ところどころツタが伸びているのがまた良い風情だ。この平べったいヒノデは埼玉のほか群馬、千葉、東京とでみられる。関東モノなんだろう。
↑また平べったいヒノデだ。なんだこの現在は使用してない感いっぱいの門扉は。年季が入ってますね。
↑門のところが一段奥まっている。最上段は二個続きのヒノデ。ブロック塀の高さ制限はどれくらいだったかなと思って調べたところ、2.2メートルだそうなので11段までOKなんですね。そんな高いブロック塀は最近見ないや。この塀はずいぶん高いと思うけどこれでも数えてみると9段だった。
↑ダブルスラッシュだ!三つ並んでいる一番右のやつが四分の一くらい切り落とされちゃっている。
↑ダブルスラッシュは二番目に単純な直線デザインといえる。左上がりか右上がりかは半々な印象。浦沢直樹の夢印という漫画に似たような模様が出てくるらしい。ほかには東京都下、群馬、江戸川区、岐阜、大阪でも確認されている。
↑縦二分割がいっぱい!ほかには熊谷市や鴻巣市で見ていたのみだったので、埼玉県北部地方ものと思っていたら、この後ブロック活動9年目にしてなんと福井県で見つけたときは本当にたまげた。真ん中の棒が細いバージョンは近畿地方とか西日本にはある。
↑長ーく続いている塀。いいですね。
↑この近辺ではダブルスラッシュは左上がりにする方向性らしい。この写真は気に入っている。男性かつらの毛筆の書体が力強い。加えて目を引くのが「羽生市電気館通り」で、電気館ってなんだ!と調べたら映画館のことでした。羽生の電気館は大正時代に建てられて昭和38年に閉鎖されたそうです。かつては足袋をはじめとする衣料縫製産業が栄えた羽生です。人々でにぎわっていたんですねきっと。この看板が昭和38年以前のものとはあんまり思えないけど、電気館自体はなくなっても通りの名前として残っていたのかな?と非常に感慨深いです。
↑Xふたたび。最上段に6つ力強く並んでいる。
↑ここからはちょこっと通りすがりの行田です。みやまを見つけました。最初見つけたときはびっくりした。どんなスカシでも最初見つけたときはびっくりする。
↑鏡もちみたい。3つの山がなだらかにつながり一体化している。ウ◯コという人もいた。ツノが生えている。ほかに熊谷市、深谷市でも見たので埼玉北部のものかと思っていたらその後川越市、朝霞市、さらに千葉県、新潟県三条市、福島県郡山市、滋賀県と、実は広範囲で確認されている。