透かしブロック in 東京都世田谷区その3

世田谷区といえば高級住宅街!洗練!おしゃれ!みたいなイメージがまず浮かんでしまいます。そういうところはもちろんたくさんあるんでしょうが、ブロック塀や透かしブロックを探索するならオサレな今風なところよりも昭和の落ち着きを感じる住宅街がいいですね。そして世田谷区には探索に値する素晴らしい透かしブロックがあふれているのでした。

↑キンギョ!と名付けた。パジュラという仏具にも似ているという声も。都内の区部(豊島区、練馬など)のほか、国分寺市、埼玉県川越市でも確認されている。ほぼ東京モノなのだ。オシロイバナがビニール紐でつられているのがなんかいい。

↑あっおリボンだ!トンボかもしれないと思っている。わりと都内(新宿区、渋谷区、中野区、小金井市など)によくあるが、岐阜でも見た時はとても不思議な気がした。そんな離れた場所で…

↑三つおきでなおかつ下のほうの段なので、塀の全貌を入れる撮り方がむずい。

↑これは別の場所ですが。おリボン(トンボ?)はオリエント風味というか天平美術風味がなくもない。枯れたツタがはみ出ているのがよい。冬ですね。

↑これは万年塀(鉄筋コンクリート組み立て塀)なので弊研究会の追っている本流ではないのですが…なかなか珍しいのでちょっとあげてみました。松(たぶん)だし、でかいという点でレアな感じがします。万年塀は圧倒的に武田菱が多い。

↑延々と並ぶデカい松。なかなかギョッとする景観です。

↑透かしブロックの配置には言葉で表現できる何らかの法則性が通常あるものだ。しかしこれはどうしたもんだろう?と首をひねった。

↑ソロバン玉だ!ちゃんと上下に棒が出ているところがミソ。ほかに新宿区、荒川区、埼玉県所沢市でも確認されているがほぼ東京モノなので貴重と思う。

↑メガネ!2つの反り菱が真ん中でちょっと重なり合っている形。うちの近所でいつも見なれているが、東京埼玉千葉でしか見てないので、よその地域の人が見たら「何だこりゃ!」ってびっくりするんだろうな。しないか。ピンクのお花かわいいですね。ベゴニアかな。

↑武田菱が下のほうにジグザグしている。消火器の赤が入るとよいアクセントとなる。このような武田菱は甲府とか山梨にたくさんあるのかな?と思いきや、このシンプル武田菱は東京埼玉千葉に見られるのだ。

↑塀の側面も同じようにこうなっている。水色のプレートは「みんなのまちを美しく!」という犬のフンは飼い主が始末するようにとの世田谷保健所からのお知らせです。

↑また、フトメロングのダイヤだ。世田谷界隈にはこのダイヤが多いっていうか他の地域では見かけないダイヤ。

↑井桁もジグザグ。でも一段空けてジグザグにしている。

↑縦棒の先っぽが一つだけ出ている井桁。井桁といっていいのやらどうやら。東京群馬埼玉でみられる。

↑おまけ。18×39㎝サイズではなくて正方形ブロック。Concrete Screen Blockというアメリカのブロックの本によると”Tuscon”という名前らしいです。クローバーみたい。

というわけでひとまず世田谷区はここまでです。世田谷モノって意外とあるんだなということが分かった!すごいぞ世田谷!ありがとう!

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