透かしブロック in 東京都府中市その2
府中市はブロック活動を始めてからまだ日が浅いころの訪問で、他地域とか全国的なブロック状況がよくわかっていない段階でした。しかし活動を始めて丸9年が過ぎた今では「府中市、稀有!」とわかるのです。

↑なんとびっくり!格調高い!菊水を初めて見たのはここ府中市でした。菊水というのはのちに家紋の本を見てその名前を知りました。立体的だし下に穴も開いていて凝ってる。これは水の流れのデザインのようだ。テレビのディレクターさんに「これは(テレビに)出せない」と言われたっけ。ほえー

↑菊だから何か神社がらみの特別な由緒がありそうと思いきや意外と広範囲の普通の家に分布していることがわかっている。

↑裏側はどうなっているのかな?と神社の中に入って確かめてみたら全く平面的でした。

↑窓みたいなやつ。6分割。上と下で縦の列を合わせて一つおきに配置している。塀全体が塗装されてて、ハッとするほど白かったです。透かしじゃないブロック(化粧ブロックというらしい)が亀の甲の模様で格調高いです。西のほうに比べて関東圏ではこの亀の甲ブロック少ないと思うがこの近隣では結構みました。

↑上のほうに「開きの大きいY 」、下のほうにダブルYが。開きの大きいYは都内(三多摩地区)のほか山形、岐阜、オーストラリアでしか見てない、普通のYほど普及していないのだ。

↑2つ一組のYとダブルYがジグザグになっている。

↑菊水が一段空けてジグザグになっている。菊水をこんな風に用いるなんて、なんという贅沢!支線ガードはブロック塀と相性が良い。ちょっとヒビ入っちゃってる

↑こちらも亀の甲もようで、今日の最初の神社と同じで、格式が高い感じがする。普通の民家ですけど。

↑府中市のガードレールは梅のデザイン。かわいいです。

↑すごい強固なツタが絡んでますが、テーマは井桁です。先っぽが一つだけ出ているやつです。考え方によるともはや井桁といっていいのかわかりません。これは関東(埼玉、千葉、群馬)でしか見たことがない。

↑ダイヤ!なんか太い⁈見たことないダイヤ!

↑棒が太くて上下の開きが大きいので、ダイヤ穴の上下が枠に達している。いっぽうで左右の刺さり浅い。ここのほかでは埼玉県川越市、栃木県足利市で確認されている。

↑ヘビメタだ!ヘビメタは意外と全国的に広く分布している。この写真を撮っていたら、スマホのシャッター音に少し前を歩いていた女子高生がものすごい勢いでこちらを振り返った。すごくびっくりしてた。ごめんなさい。

↑赤い消火器ケースがよいアクセントだ。ほらここも亀の甲模様。

↑2つのダイヤが外側向いたみたいになってしまった。うまい具合に写真が撮れない活動初期だから。正方形が45度回転して上下だけ枠に接しているこれは東京都国分寺市、昭島市、府中市など非常に狭い範囲でしか見たことがない。すごいシンプルなんだけどね。

↑あ、また「窓」だ!これも国分寺、府中などひじょーに限られた範囲にのみ生息している。

↑これまでなんだかんだこの窓は塗装した塀のしか見てなかったので、素のコンクリート色がかえって新鮮に見える

↑活動初期につきなんかうまく撮れなくて斜めになっている。これに似ている、四角の穴のフチがもっとブットいやつは愛知、岐阜とかにあるが、これがそれほど局地的なやつだとはこのころはまだ知らなかったのだ。

↑バツバツ✕✕の交差部分にトゲがついてるこれは、府中、国分寺、東村山、青梅とか、要するに都下?三多摩地区?でしか見たことないんです!レアものなんです!まあ東京の全部の道を歩いて回ったわけじゃないけど。あと塀に「せみ」って書いてあるのが気になる。

↑もうちょっと下がってみると「せみ」から右4列目には「トンボ」と書いてある。いったい何があったんだろう⁈

↑こんどはXだ。Xを上から2段目と下から2段目に一つおきに配置している。これはさっきのバツバツ✕✕のトゲ付きのと同じレイアウトだ。きっとおない人が施工したんだろう。

↑Xは割と広範囲に分布している。

↑トゲ付きバツバツ✕✕。府中の人たちに声を大にして言いたい。「これはとても稀有な透かしブロックなんですよ!」「東京都のごく限られた地域でしか見られないんですよ!」と。

↑二つ穴(四角)とみやま。なんかよそよそしく見える。写真を撮っていたら自転車が来たので急いでよけたためブレてしまった。

↑これは中野タイプと呼んでいるみやま。中野区で一時に大量に見たのが印象的で中野タイプと名付けた。下の山が大きめで横幅も広い。東京23区や、埼玉は川越、千葉県白浜市でも見られる。
そういうわけで実は府中市はエリア限定のレアものが豊富にみられるすばらしいところなのです!