透かしブロック in 静岡県三島市 その1

初めて訪れた三島市の印象といえば、なんか水路?お堀?がたくさんあって水が流れてるなーと思いました。それもそのはず「水の郷100選」にも選ばれた水の都として有名なんですね!すみませんでした知らなくて。三島市は品川まで新幹線ひかりで片道37分だそうで、都内に通勤しながら移住できるというわけで移住促進作戦も進めているみたいです。

↑そんなことより透かしブロックです。おほほ、何でしょうかこれは!菱形が左右にも上下にも連鎖していて、枠にくっついているところを塗りつぶしたふうに見える。サザエさんに見えるんだけど、賛同してくれる人がいないのが残念です。

↑お寺の入り口にあった。ここ以外では未だ見たことがない

↑おおこれは!「お花にX」の、中心に穴が開いてるやつ!沼津でも見たことがある。静岡モノなんだろう。三島にもいたのね。

↑またいた「お花にX中心に穴」。上のとは別の塀ですよ。ブロックの積み方が違いますから!

↑これはなんか妙なコラボというかレイアウト。「菱形横に連鎖」と「お花にX中心に穴」が一個ずつ斜めに置かれている。余りもの?

↑なんだこりゃっ!?UFOかな。かぎ穴とか、土星にも見える。

↑じーっと凝視するほどに、どうしてこういう形を透かしブロックにしようと思ったのか?と疑問が募る一方です。静岡ものと思っていたら数年後に新潟県三条市で見つけて大変驚いた。三島市と三条市。不思議な分布です。

↑おお、これは知っているぞ!縦棒が貫通している井桁だ。棒がちょっと太いせいもあってか、真ん中の四角の空間が薄いのも特徴。伊豆市とかで見たことがある。静岡モノ認定をしようではないか

↑ほう、三島には三つ穴とまる〇もいるのね。上の方と最下段でジグザグしている。

↑三つ穴になんか針金をかけられている。透かしが利用されている。

↑おお。とても手間をかけた塀な感じがする。上の方には2つ合わせて松の形の穴になる透かし。ワイヤーを使って松葉を表現している。これも伊豆市で見たことがある。この松はこのあと山梨でも(局地的に)大量に見ます。松のすぐ下の段は一段だけなぜかハーフの高さのブロックになっている。最下段はホローブロック、そしてこれらを石垣が支えるという、とても立派な塀ではありませんか。感心しました。

↑六角形から放射状に線が伸びている。これ知ってるぞ!世界遺産登録の韮山反射炉の付近で見たことがある。なので静岡ものだと思っていたら、なんとこの7年後に岐阜県恵那市でも見て、もんのすごく驚いたのだ。

↑うわーあ!基本の形は「お花にX」だけども!ごんぶとのフチドリが、お花にもブロックの囲みにも付いてる。フチドリ付きっていうのはまあまあありますけど、これはぶっといにもほどがあるでしょう!この素朴な力強さには圧倒されましたが、この数か月後になんとこれを新宿区で発見したときはたまげました。新宿区ですよ!この距離の隔たりにたまげたわけです。遺跡を発掘した気分でした。

↑塀に掲げられたメッセージも、力強い透かしブロックに後押しされて、エネルギーをもって訴えかけてくる。TPP断固反対。

↑またこの塀がとても長いんで、塀自体の迫力と透かしブロックの圧の強さで見る者の心を容赦なく揺さぶります

↑あんまり印象が強かったので気づいたらやたらこれの写真を撮ってしまいましたが、この透かし、三島市と新宿区でしか見たことないんですよね!重ね重ねびっくりです。

↑この風景は好きです。六地蔵様の後ろにブロック塀が建てられてお地蔵様を引き立てている。この六角形が3つつながっている透かしは、中部地方の多くの県および島根県でみられる。島根以外は分布が固まっているのでなんか納得している。

↑アウディ!これもなかなか個性的。沼津とか伊豆のほうで見たことがあるやつだ。静岡モノですね。

↑最初はアウディと呼んでいたが、のちに家紋で「繋ぎ輪違い」というのがあると知り、それに違いないと思うようになった。横に連続できると思うのだがあまりその使用法を見てない気がする。

↑へえこれは、真ん中の四角がすごく「うっすい」井桁だ。うちの近所にあるのでなじみ深く思っていたが全国的にはマイナーなほうだと分かってきた。今んとこ東京、埼玉、長野で確認されている。静岡にもあるのね…

なかなか興味深いですね、三島!その2に続きます。

おまけ。三島大社。おやっ嶋の字が違う

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA