透かしブロック in映画 「昭和残侠伝」「獄中の顔役」(ツッコミあり)

これまでに透かしブロックin1970年代のTVドラマ、というテーマはいくつか取り扱ってきました。今回はさらに遡って60年代の映画の中の透かしブロックを取り上げてみようと思います。

「獄中の顔役」1968年東映作品より。出所してまっ先に藤(現:富司)純子に会いにきた高倉健。後ろのブロック塀にみやまが見える。

お塔婆の合間に見え隠れするみやま。これは一応、68年当時の設定なのでみやまがあってもいいんだろうと思う。

同じく「獄中の顔役」より。全く何だか分かりにくいですが桃だか梅だかの木越しに健さんと純子さんが連れ立って歩いているシーンで、その向こうにブロック塀のみやまが見えます。

これは回想シーンで確か昭和29年の設定なのだ。1954年にブロックはあったろうけど、みやまの透かしはどうかなあー?なかった可能性の方が高いということでツッコんでみました。

ちょっとさっきよりはみやまが大きく見えます。セーラー服姿の藤純子さんが「速水さん(演:高倉健)のお嫁さんになりたいなぁ」とか会話だけが聞こえて歩いているが顔とかはよく見えない不思議なシーン。

こちらは「昭和残俠伝 一匹狼」1966年東映。左後ろに池部良先輩が着流し姿で立っていますが、その左肩ごしにみやまが見える。映画は66年ですが時代設定は昭和初期(映画の冒頭にそう出てくる)なので、流石にブロック塀やみやまがあるはずないやね。とツッコんでみる。

カメラが移動したので池部先輩が遠ざかってしまいました。でもみやまは見えている。

昭和残侠伝シリーズは1965~1972年に東映で制作されたもので全9作あります。高倉健さんと池部先輩が「重吉さん」「秀次郎さん」と呼びあい、「ご一緒、願います。」と最後に殴り込みに行くワンパターンがすばらしく、立ち合いの場面はまるで舞踏のようで美しいです。マドンナ役が最初三田佳子さんで途中から藤純子さんに変わったりしますがこの時代の20代前半くらいの女優さんの大人っぽさと色気にはたまげます。

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