透かしブロック in 映画「冬の華」「君よ憤怒の河を渉れ」

どうもこんにちは。1978年公開の東映作品「冬の華」は、池上季実子さん演じる女子高生を高倉健さんが自分の身を明かさず文通とかしながら陰ながらその成長を見守るという映画です。なぜかというと15年前くらいに池上さんの父である池部良さんを高倉さんが暴力団の抗争がらみで殺ってしまったからですね。監督:降旗康男、脚本:倉本聰という、なんというかその後の色々がここで培われたのか?どうかはわかりませんが他の共演者さんもまことに豪華な顔ぶれで、興行はわかりませんが今となっては贅沢な映画やなー、と感じます。しかしこの一昔かそこら前には高倉健&池部良コンビは昭和残侠伝で「ご一緒、願います」とやっていたのに、池部先輩を刺しちゃうなんて…それはともかく、透かしブロックです。

↑こちらは「冬の華」より、高倉健さんと大滝秀治さんがたぶん渋谷区?の公園でアンパンと牛乳を飲食している場面です。

↑この2人が実の兄弟という設定が何ともいえないのですが、そんなことよりここでのテーマは透かしブロックです。後ろにブロック塀がありますが、2人の間から見える透かしブロックは、「違い菱」に違いありません。

↑引いてみたところ。違い菱がジグザグに設置。なんか暗渠の上に作られたよくある公園みたいなところでしょうかね。たぶん。

↑こちらは1976年「君よ憤怒の河を渉れ」より。高倉健さんが濡れ衣を着せられ追われる身となり、北海道からセスナを操縦したり歩いて山越えしたり色々して東京まで逃げて来るという荒唐無稽さが何とも言えないのですが、そんなことより緊張のシーンの中に登場するダイヤの透かしブロックが、日常の住宅街を表現する。

↑この時も健さんは追われているのだ。下校途中の小学生女子とすれ違い、一瞬の緊張が走る様子。

↑小学生たちは健さんを気にも留めない。無事にやり過ごせたか?ハラハラのシーンをダイヤは黙って見ている。

「君よ憤怒の河を渉れ」は2時間半くらいある長い映画で、ストーリー展開が時たまえええ??という部分もありますがこちらにも池部良先輩は出てましたね、たしか警視総監だったか検事正だったかな。あと映画などで原田芳雄さんを見るのはこれで初めてで「松田優作にそっくりじゃん!」とかびっくりしたけどすぐに「逆だよね笑」となりました。なかなかおもしろかったです。

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