BSイレブンで再放送をしていた1977年のテレビドラマ「大都会パートⅡ」が数週間前に終わってしまい、とても残念です。

「全52話一挙放送」という、一日一話ずつですが、その中盤過ぎたところで偶然見て以来取りつかれたように観ていたのです。

そんな私としては、仕方がないことですがこれは大変に残念なことでした。

 

このドラマを今見る意義というか何が素晴らしいかというと、

  1. ’77年当時の風俗がわかる。
  2. ’77年当時の街の風景を見ることができる。

の2つがあげられます。

① ’77年当時の風俗がわかる。
①の風俗というのはまあこれは刑事ドラマなので、登場するのは刑事さんか犯人が大半を占めるわけですが、刑事さんたちのパンタロンスーツが素敵なこと!
もっともパンタロン着てるのは若手な刑事に限られ、年配刑事は普通のズボンですが。でもデカ長の渡哲也はパンタロンでした。設定では年齢は30代半ばか前半だったと思います。

また人々はすぐタバコを吸う!仕事場のデスクにつくととりあえずタバコ。取調室のシーンで必ずタバコ。道を歩きながらタバコ。張り込みしながらタバコ。仕事が終わるとタバコ。

昔の人はしょっちゅうタバコ吸ってましたねえ。時代は変わったもんです。

朝出勤してきたとき、お昼時などに女性事務員がお茶を全員にいれてくれる。おそらくマイ湯のみがあると思われる。

渡哲也が「さっちゃん、渋いお茶、一杯!」なんて頼んだりしてました。女性が皆にお茶をいれて配る、いやあ昭和ですねえ。

休憩時間?に松田優作が売店でビンの牛乳飲んでたのには笑った。歯で牛乳瓶のフタを取ってた。この時代って普通に大人が休憩時に牛乳飲んでいたんだろうか。それとも特別に何か表現したかったのか。今だったら缶コーヒーでも飲むところですかね。

犯人?容疑者?のことを丸山刑事が「やっこさん」と言う。いいねやっこさん。風情がある言葉だ。

すごいと思ったのが、犯人に関して「この男は戦争中は通信兵をしていて~」とか刑事同士が情報交換をするシーンがあって、1977年だと32年前まで戦争してたということで、32年というとそんなに最近ではなくてちょっと昔だけど、でも自分がそのとき生きている毎日と十分つながっているくらいの年月ではあると思うと、なんか愕然としたのでした。
そういうセリフがごく自然に、普通に話されてたところにびっくりしたし感慨深かった。32年と言ったら、二十歳ちょいくらいで通信兵してた人が50代半ばになる、っていうような年数ですからね。
例えば平成の世の今、「昭和の時代にオイルショックがあってだな…」という方がよっぽど年数が離れてるんですから。

あとこのドラマの音楽もよい。エレキギターやキーボードの響きがロックな感じで。たまに「プログレなのかこれは?」と突っ込みたくなることもあるほどアバンギャルドなときも。

’77年と言えばすでに世界のロック史的には激動の’68年-’69年もウッドストックも遠く過ぎ去り、ホテルカリフォルニアのリリースだってもうすでに前の年のことではあるが、大都会パートⅡの音楽、今聞くと十分に渋い。渋すぎる。

こういう音楽がお茶の間(お茶の間も昭和!)に流れていたんだなと思うと、すごい時代だったな。そんときゃ気がつかなかったんだろうけど。

② ’77年当時の街の風景を見ることができる。
② ’77年当時の風景を見ることができるというのは、このドラマの設定は城西警察署っていうのがあって、事件が起きたり犯人を追跡したりのロケが渋谷、新宿、目黒、恵比寿、五反田近辺とか麻布近辺とか、池袋のときもあったな、そういうところで行われていて、テレビ画面に映る電柱の住所を頼りに、グーグルストリートビューで同じ場所を今と比較してみると片鱗があったりなかったりして、たまに片鱗が見つけられると楽しめたりする。残念ながら結局よくわからないことのほうが多いですけど。

前置きが異常に長くなりましたがドラマ内でこのブログの最大のテーマ「ブロック塀」が映るんですね。ドラマのストーリーには当然まっっったく関係ないですが、私はドラマの中のブロック塀を追うのが最近の仕事になりました。

 

それでこのたび、数週間前か、「大都会パートⅡ」再放送が終了した次の日からすぐ「パートⅢ」が始まり、もう松田優作が出ないんじゃ見る甲斐がないなあ、、とは思ったけどとりあえず録画して引き続き見ています。

ⅡよりⅢのほうが、ドラマはよりハードで非情で無情となり、Ⅱでは松田優作がギャグ言ってたり、クロさん(渡哲也)が渋谷病院の看護婦(いまなら看護師)さん(丘みつ子)とデートしてたり、クロさんだってたまには冗談ぽいこと言ってたりしたのにそういうのはことごとくなくなってしまい、Ⅲでは犯人は大体最後に射殺されて終わります(全話見たわけではないけど)。Ⅱはそんなに射殺しなかったと思うんだけどな。

まだⅢを全話は見ていないが、ⅢはとにかくⅡより格段に豪華。まず音楽が豪華。

Ⅱのときはロックバンド編成な感じだったけどⅢではジャズっぽくなり大編成で分厚い音になりました。Ⅲでは銃の打ち合いとカーチェイス&カークラッシュが毎回必ずあるようだ。

オープニング映像でわらわら出てくる車の台数がすごすぎて最初笑った。パトカーや刑事さんたちが乗る車がこれでもかこれでもかと何十台も勢ぞろいするさまが圧巻です。最後に「日産自動車」てスポンサー名がどーんと出て、あこん時は社名が漢字だったんだ、と思う。いや今でも社名は漢字でしょうけど、今だったら「NISSAN」みたいに出そう。知らないけど。

 

そもそも現代の刑事ドラマどころかTVドラマ自体全く見ないのでわからないんですが、今の刑事ドラマもこんな感じですぐ銃撃戦とかになるんですかね?

あと刑事さんが犯人を追いつめると、最後に手錠をかける前にひとしきり犯人を殴ったり蹴ったりして、その後手錠をするんだけど、すぐ手錠掛けちゃえばいいのに・・・とか思ったりする。

↑武田菱、周囲にレリーフ入り。パトロール中の車内から見た画。パートⅢ第6話か7話。@恵比寿4丁目近辺。

 

↑キラキラマーク横一列連続。上に笠木つき。隣に「旅館 福はる」?とか書いた看板が見える。いい風情ですな。パートⅢ第10話「狙われた部長刑事」@たぶん品川区か目黒区。

 

↑下のほうに青海波。パートⅢ第10話「狙われた部長刑事」@品川区か目黒区

 

↑上のほうに青海波。高い塀だな。下のほうは石垣になってるっぽい。パートⅢ第8話「野獣の叛乱」@渋谷区か港区

 

↑これはなかなか良い塀だ。サイコロの「五」の目のようなパターンが連続している模様。ひっくりかえっているのは小林稔侍。パートⅢ第12話「狂犬」@目黒区上目黒

 

↑クルマの窓越しに太めひし形。パートⅢ第12話「狂犬」@渋谷区

 

↑結構急な坂道のブロック塀。青海波も階段状に配置されている。パートⅢ第6話。

 

↑上の続き。洗車している人の向こうにダブルひし形。パートⅢ第6話。

 

↑浮浪者のおじさんの足元のほうに扇タイプ。「想いで小路」?だったかな、なんかそんな名前の飲み屋街があったみたいです。毛筆体がそそられます。「思い出横丁」とかなんとか小路とか「今川小路」?はまだあるのか。

昭和の時代はそういうのがあちこちにいっぱいあったんですね。パートⅢ第27話「奪われたポリススペシャル」@たぶん荒川区

 

今のところパートⅡの方がドラマとしても好きだし、もっとグッとくるブロック塀がたくさん出ていたけど撮っていないので、これはもうDVDボックス買っちゃうか!と思ったのですが試しにTSUTAYAで在庫検索してみたところ、あるじゃないですかDVD!えらいぞTSUTAYA!ありがとうTSUTAYA!

TSUTAYAにあるとわかればもう安心。あわてなくても大丈夫。みたいときにいつでも見られる。全部あるのかどうかはまだ行ってないから知らないけど。

つづき↓

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