オーストラリアの透かしブロック<前編>

昨年夏、仕事の都合で心ならずも洋行することになり、10泊11日(行きと帰りは機内泊。カンタス航空!)でオーストラリアのクイーンズランド州に滞在しました。

何しろ海外慣れしておらず、むかーし、本当にむかーーし、中国(北京、南京、蘇州、上海)に行ったことがあるのみです。

英語圏の外国にいくのは初めてなうえ、好きで行くならまだしも仕事じゃあねえ・・・。とはいえあんまり後ろ向きな気持ちになってもよくないと思い、心のスイッチを切って、後ろ向きでも前向きでもなく、ニュートラルな(と言うのか)気持ちになるよう精いっぱい努力して、渡豪してきました。

オーストラリアのブロック塀事情をリサーチしてきては?とか言う人もいましたが、ブロック塀なんてないでしょうオーストラリアに!と捨て鉢な気持ちを抱えて向かったわけです。ところがなんとものすごく驚いたことに、ブロック塀というか透かしブロックはオーストラリアにもあるのでした。

ただその使用法が、わが国では住宅や施設などの敷地の境界線にブロック塀を設置し、その中に透かしブロックをぽつぽつとはめこむ、というものですがそれとはちょっと違ったのが見られて興味深かった。

ブロックinオーストラリアを一発目に見たとき超たまげたけど、我にかえってよく考えてみればブロックなんて日本に従来あったものではなく、海外から入ってきたわけだろうからそんなに驚くことでもないんですよね。

*後日得た情報によると、コンクリートブロックは戦後アメリカの建築方法?様式?とともに建築資材として日本に伝来したそうです。

↑これは私立の中高一貫校のなんか作業室の建物の壁。黄色いのはゴミ箱。これを見たとき、見知らぬ土地でよく知ってる友達に全く思いがけず偶然会ったような気分でした。

嬉しさに思わず顔がほころんでしまい、懐かしさのあまり思わずブロックに「おう!」とか声掛けちゃおうかと思いました。熊谷で狂ったように集中的にみられた=◇=タイプにオーストラリアで出会うとはね!

↑講堂の建物。壁の下のほうに通気のために透かしブロックを入れていると思われる。

↑近づく。最初のと同じ=◇=

↑これがオーストラリアで初めてみた透かしブロックです。発見したとき息をのみました。たまげた!スケールが違う!違いすぎる!!

さすがオーストラリアだ半端じゃない。これも塀ではなくて、なんかの会社?事務所?の建物の壁と思われる。夥しい「Y」が横使いされ、一列おきに向かい合ってパターンになっている。

↑その建物(左)の周辺。道路が広い。片側一車線だが一車線がやたら広く、左側車線と右側車線のあいだ、まん中の中央分離帯に当たるところが駐車場所になっていて、駐車のための白いラインも引いてある。

それこそ㎝単位で狭いとこに駐車したり狭い道でひやひやしながら対向車とすれ違ったりという毎日を過ごしている身からすると、もうスケール感があきれるほど違う。

↑一般の民家。木の向こうに、ガレージみたいなとこの壁が全部逆さYになっている。白く塗装されている。

↑青海波!青海波もオーストラリアにあった!下の山が薄い、薄目を開けて見ている「薄目タイプ」とも呼ばれるタイプの青海波。私に呼ばれているだけだが。青海波は英語の人はなんと呼ぶのかね。

↑塀の上半分に「枠だけ」タイプがびっしり。こういう風に塀でもびっしり使うのが好きなようだ。ここはバーガラというリゾートタウンで、この辺りは民家ではなくリゾートマンションとかホテル(小さな)が多かった。

↑これは圧巻な青海波。美術館か何かか?と思われそうだが別に普通の家(普通ででかい)が塀の向こうにあるだけで、真っ青な空との対比が美しい。

↑これはなんだろう。別荘なのか大きい家なのか。追っているのとは企画がちょっと違うんだけど、正方形タイプの透かしブロックが写真のまん中あたり、家と家との間の塀に使われている。

↑上のと場所は違うんだけど同じ正方形タイプの茶色い透かしブロック(?)あれかな、沖縄の「花ブロック」と同じかな。19㎝×19㎝の。

↑ブロックで何か建設中でした。塀ではなくて建物の壁が立っているんだと思う。ワイヤーが入っているのが見える。たぶんこの日は土曜日でお仕事はお休みだったようだ。

↑シンプルなブロック塀。透かしはない。

ではブロック塀inオーストラリア前編はこのくらいで。後編に続く。

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