オーストラリアの透かしブロック<後編>

オーストラリアで透かしブロックを初めて見たとき、「オーストラリアにもあるんだ!」と驚いた私ですが、考えてみたら至極当然です。すみませんでした驚いて。

コンクリートブロックは日本発祥のはずはなく、第二次大戦後アメリカから持ち込まれ、数年して国内でJIS規格化されたらしいです。

しかしたとえコンクリートブロックや透かしブロックの発祥は日本ではないとしても、伝来後、日本の人々によって新たにさまざまな意匠・デザインが考案され、実に素敵な透かしブロックがたくさん作られたのは賞賛すべきことだと思います。

ではオーストラリアの透かしブロック、前回の続きです。Bargaraバーガラという町を歩きました。

↑写真の中央の奥に、建物(ガレージ?)の脇にブロック塀があってそこに青海波がぽつりぽつりと。普通の家ぽいんだけど敷地がものすごく広くて、敷地内に入るわけにいかないので道から撮るとすごーく遠くなってしまうのでした。青空がきれい。

↑貸しに出されてるらしい家。

↑何か匂うな…と思い、見て行っていい感じなので近づいて確かめる。壁の一部がYの透かしになっている。ワイングラスみたい。これはちょっといわゆるスタンダードのコンクリートブロックとは違うことがわかるが、一応記念に撮っておいた。

↑奥の方の家の水色のブロック壁が一面の青海波。横一列おきに逆向きになっている。こっち側の家の庭が広いので、これ以上近づけなくてとても遠い。まったくオーストラリアったら。

↑写真中央あたり、ガレージのブロック壁が全面的に透かしブロック。ひたすら横10個×縦10個くらい積んで透かしている。このように壁一面に使うというのがポピュラーな使い方なようだ。

写真では大変見にくいんですが、この透かしブロックは↓下のなんですね。

これは国分寺市で採取したもので、主に三多摩地区でよく見た。

オーストラリアと国分寺に遠く離れて、一族が。

↑家の塀。ひし形。これはきわめて日本の使用法と近い!とても親近感が持てる。それでも水色に塗ってあったり下の2段と上の3段が分かれていたり(あとから付け足したのか?)一筋縄ではいかない。

↑上と同じところ。貸家らしい。鮮やかな青色とかシュロの木みたいのがオーストラリアぽくて良いです。

↑これも上の同じ家で建物の土台?にも同じくひし形が。通気のためですか。

↑<前編>にも出てきた、正方形のブロック。

↑これはChildersチルダーズという町で、こういうのが突然出現するのでたまげる。道路というか歩道に面した前面の壁は一見しただけではわかりにくいが、左側面の壁を見るとブロックの継ぎ目が見えるのでブロックがたくさん積み上げてあるんだとわかる。これまたすごい迫力です。

↑歩道側からみるとこう。X2つにも見えるひし形。赤白のツートンカラーに塗られちゃったりして。

↑同じ透かしが、日本だったらこんな感じ。オーストラリアと埼玉県に遠く離れて、一族が・・・

↑学校の建物の通気孔(たぶん)

↑トーナメント表?この形は日本で見たことがない。今のところ。Yではない。

↑向きが一つ間違ってるんじゃ…。

そういうわけでこのたびは成り行きで渡豪することになったんですが、見知らぬ土地で親しい知り合いブロックとまさかの再会をしたり、思いがけず透かしブロックについて新たな見聞を広めることもできたり、とても有意義な洋行となりました。ありがとう透かしブロック!

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